どうしても、水商売とか風俗とかという、「夜の商売」というイメージが先行してしまうけど、行っている内容は営業職と一緒だからね。売っているもの自体はお酒なんだけど、お酒だけなら酒屋で買った方が安いのだし、そこに付加価値を付けるのがポイントなのよ。
高級クラブのホステスさんがテレアポで稼いでいる話
月刊SPA!様の記事を読んだ私なりの感想
コロナ禍で、高級クラブの経営が難しくなってしまった為、銀座の高級クラブのホステスさんが昼職のテレアポを始められた事例を紹介したニュースで御座いますね。
なんでも、記事によるとテレアポ業務で月に80万円も稼いでおられるのだとか。
酒屋で売っているお酒を、その販売価格の数倍の金額でクラブで出させるわけですからね。
しかも、お客様だって酒屋でいくらで販売されているか、大体の金額は把握されている訳だし、
それを承知の上で卸して、しかも1回こっきりではなく、何度も喜んで高級クラブに通わせるのですよ。
これを、普通の昼職の営業や販売員の方が、出来るのかと云えば中々難しいのではないかしら。
単純に考えて、高級クラブで卸した金額から酒屋で売っている金額を差し引いた金額が、このホステスさんの営業としての能力やスキルってことだと思うわ。
枕営業と云う曇りガラスを外して経営者は見るべき
どうしても、水商売や風俗を鑑みると枕営業で、お客様を釣っているのではないかと思われるだろうけど、その枕営業と云う曇りガラスを外して、経営者としてのセンスで、高級クラブのホステスさん達の営業スキルを見抜けないと、経営者としては損をするのではないかしら。
だって、性欲の発散だけなら、態々高級クラブに通う必要はないのだから、ピンサロでもソープランドでもファッションヘルスでも行けば、確実に事が足りることでしょう。
それに、高級クラブのホステス全員が枕営業をしている訳ではないのだし、高齢やキャラクター感から枕営業とは程遠い方だっておられる訳でしょう。
では、女性だけの特権かというと、男性だってホストがいる訳でしょう。
ホストはイケメンでやはり枕営業でって思われるなら、ゲイバーやニューハーフなどはどうかしら。
トーク術は勿論だけどあらゆる場所にアンテナを張り巡らせる
お客様を取り込めるトーク術は勿論よね。今回の記事は、「テレアポ」って処がミソなの。
テレアポってことは、身振り手振りのゼスチャーや、容姿、見た目などは関係ないわよね。
それに、新聞の勧誘のような中華鍋をプレゼントといったオマケで釣るってのも出来ないわよね。
電話なんだから。
実際逢っていないのだから、交通費や時間的ロスは無いにしても、相手が見えない分、信用性には欠けるのよ。
でも、その条件で80万円も収入を得ているってことは、トーク術の中に、コツがあるってことなのよ。
そのコツはね、先ず自分と云うものを知ること。そして、相手の考えや相手の気持ちを察すること。
世の中の一般的な常識を理解し、且つ世の中のあらゆる情報を多岐に渡って把握しておくことが重要だと私は思うわ。
お客様がどう考えられて、どう思われるのか。同じ趣味や興味を持っておられることが同じで共感を持つ、親しみから信頼感に変化していく。
「お客様」が持っている知識や情報を、他の人に教えてあげたいと思う気持ちや、「情」の気持ちや感情の入った相手を応援してあげたいと思う心理。
これは、水商売や風俗関連で稼いでおられる方は、「肌」と「経験」で身体に沁み込まされているのよ。