ホストクラブでは極々当たり前の「育て営業」ですが、出張ホストやレンタル彼氏においては「育て営業」は通じません。また女性用風俗、女風においては障害にしかなりませんので、活動される業種によっては、営業方法も考慮して変化を付けなければなりません。
育て営業とは、どういう営業スタイルのことか
そもそもホストクラブにおいては、「育て営業」と云う営業スタイルが存在します。
育て営業は、ホストが自らをホストで在ることを隠し、女性と交際を始めることから始まります。
そして、交際を始めた女性が、どっぷりとホストに陶酔して一生を共にしたいと思えるようになった時点で、ホストと云う職業をバラし、現状ホストクラブでのホストと云う仕事の成績が思わしくないから、顔を出すだけで良いから来店してと促す営業方法を、育て営業と云います。
結婚生活を考えているのであれば、財布もホストと共有と云う考えが働きますから、交際している女性からしてみれば、ホストクラブに赴けば当然、その財布から代金を払う訳ですから意味がないと考えがちですが、ホストクラブには「強制指名日」と云うシステムがあり、週に何度か訪れる強制指名日に、お客様を呼べないホストは高額の罰金を取られるのです。
ですから、交際している女性がホストクラブに来て払う代金より、強制指名日でお茶を引いた際の罰金の方が高いとなると、必然的にホストクラブに足を運ぶきっかけとなります。
そして、交際相手の女性がホストクラブに赴いた際に、「たまたま」交際相手のホストを指名するお客様が来店して、ホストの接客姿勢を目の当たりにすると共に、ヘルプのホストから、交際相手の女性をホストが真剣に結婚を視野に励んでいるといった吹込みや、ヘルプのホスト達が、友人や親友のようにざっくばらんに親しみを込めて接客をして、相談事にも真摯に向き合う姿勢を見せます。
ここで、「指名客が来ているなら自分は不要だわ」とサッサと帰宅すれば良いのですが、たまたま来た指名客への嫉妬心と、ホスト達の心地よい接客姿勢にどっぷりとハマっていくというのが、アバウトですが、育て営業の基本的なスタイルとなります。
ホストクラブ未経験者は、「ホストになればモテる」と勘違いしていますが、「モテるからホストになって金を稼ぐことが出来る」が正解の良い見本だと思われます。
出張ホストやレンタル彼氏では育て営業の回収する施設が無い
では、出張ホストやレンタル彼氏の場合は、ホストクラブのように、育て営業で交際を初めてハマった女性がいたとしても、通わせるホストクラブの店舗(ハコ)が存在しないのです。
では、ご指名を請けて代金を稼ごうと考える出張ホストやレンタル彼氏がいるかも知れませんが、
「なんで、彼女である私が指名料金を払わなければならないのよ」
の一言でかたずけられてしまいます。
基本的に出張ホストやレンタル彼氏は、指名料金の全額がホストやレン彼の収入になるシステムですので、ホスト単体を利する行為でしかなく、お客様もそれを十分に理解しているのです。
ご指名の受付をサイト管理者が行うタイプで、しかも指名数のノルマがあるサイトであれば、ノルマの為と云う建前は通りますが、そもそも集客はサイトの管理者のSEO対策が業務責任としてありますから、ホストやレン彼の指名が取れなくても、その責任をホストやレン彼に負わせるには無理があり、理不尽さのみが際立ってしまいます。
出張ホストやレンタル彼氏は、数百社存在する業種ですから、このような理不尽な無理をホストやレン彼に強いた場合、他店に移籍してしまうことが世の常ですから、サイト運営者においても、指名本数に対するノルマをホストやレン彼に強いることは出来ないのです。
また、出張ホストやレンタル彼氏は、指名されてそのお客様の指定された場所でお会いするシステムですので、ホストクラブの店舗(ハコ)のように、他のお客様を見ることが出来ません。
ですので、嫉妬心を煽る場合でもホストクラブのようにはいかないのです。
女風や女性用風俗の場合は裏切り行為でしかない
女風と呼ばれる女性用風俗や女性向け風俗の場合は、交際している女性からしてみれば、職業の妥協できる範疇を超えた裏切り行為でしかあり得ません。
ホストクラブのホストや出張ホストやレンタル彼氏の場合は、デートのみを前面に謳ってますから、まだ接客の一環で通じますが、女風と呼ばれる女性用風俗や女性向け風俗の場合は、性行為が大前提にありますので、交際している女性からしてみれば
「他の仕事に転職して」
の一言に尽きます。
また、性行為を行っていることが、大前提にあることでメンタル的に病んで、ストーカー化する場合も考えられますので、女風と呼ばれる女性用風俗や女性向け風俗の場合は、育て営業は禁忌と云っても良いでしょう。