ホストクラブや一見さんお断りの高級クラブやラウンジでは、基本的に永久指名制のシステムを採用している店舗が多く見受けられます。クラブと名の付くものは総て永久指名制かと思われがちですが、自由指名の店舗も沢山存在します。また、永久指名制でも内容が全く違うのです。
幹に連れて行って貰うと一目瞭然
ホストクラブなどでは、その店舗の常連客が知り合いなどを、その店にお誘いをして連れて行った場合、連れて行った常連客を「幹」、一緒に付いてきた人を「枝」と呼びます。
ホストクラブ、高級クラブ、ラウンジなどでは、永久指名制を採用しているのですが、同じように見えて実は全然違う代物なのですが、これは「幹」客が、「枝」客を同伴して来店すると一目瞭然で違いを理解するでしょう。
つまり、ホストクラブでは「枝」客は、「枝」客で自分の好みのホストを指名することができ、そのホストを担当にすることが出来ます。逆に高級クラブやラウンジの場合は、「幹」の担当ホステスがそのまま「枝」の担当ホステスになる場合が多いのです。
ホストの場合は「幹」と「枝」の好みが被らない
ホストクラブはあくまで、恋愛感情が伴いますので、お客様の好みのタイプは様々です。ですから、様々なホストが15分程度づつ席に付き、その中から指名をする担当ホストを決める事になります。
「幹」客の担当ホストに関しては、指名ホストが被ると恋愛感情のもつれから「幹」と「枝」の仲が悪くなる場合もありますから、できるだけ「幹」客の担当ホストは「枝」客の担当にはしないようにすることが多いようです。
高級クラブの場合は企業や組織ごとに担当が決まる
一見さんお断りの高級クラブの場合は、企業の相談事や接待に使われる場合が多く存在します。中世のヨーロッパでは貴族同士がラウンジで自分の領地での方針を相談して決め合うことがありましたが、それの企業バージョンのような感じです。
ですので、基本的に水商売は政治や経済、宗教、サッカーや野球の話はタブーなのですが、こと高級クラブにおいては、政治や経済の話がよく登場します。その為、高級クラブのホステスが経済新聞に目を通すのもこうした背景があるからです。
企業の接待や相談事に使用されますから、担当のホステスもお客様個人ではなく、企業や組織の大きな目線で情報を収集しお役に立てる話題を勉強することになります。ですので、「幹」客が「枝」客を連れて行った場合は、同じホステスが自然と担当になってしまうことが通例なのです。
共通して云えるのは永久指名で決めたら簡単に変えられない
どちらも共通していえるのは、一度指名してしまった担当は簡単に変更は出来ません。指名替えが無い訳ではないですが、中々難しいと云えるでしょう。ホストクラブの方は自分で観て担当を決めるので自己責任の比率が高いですが、高級クラブの場合は、ついていった「幹」で決まるので、初回でついていく時はよく考えてついていくようにすると良いでしょう。
但し、ホストクラブの場合は担当のホストが指名替えを認めた場合は、他のホストに指名を変更することが許されます。
ですが、指名替えが許されるということは、担当ホストもお客様を無理をしても自分の元に留めておく価値がないと判断しているものと一緒だと考えるべきでしょう。
また、ホストクラブでの指名替えが許可された場合でも1度きりにしておいた方が良いです。
これは、他のホストからの見る目が変わるからです。
何度も指名替えをするようなお客様はホストクラブのルールが遵守できない、トラブルを起こしやすい方と云うレッテルを貼られてしまいますし、コロコロとホストを変更するわけですから、担当になったホストにしても直ぐに別のホストに流れると判断されれば、長期スパンの長いお付合いのお客様ではなく、短期集中型で毟り取りに入ってくる確率が高くなります。