元銀行員の父親が2000万円の横領をして銀行を解雇され、配達ドライバーに転職してもなお、商品を盗もうとしてクビになった経歴があり、挙句フィリピン女性に現金を貢いでいたことが発覚して奥様に逃げられたそうで、その父親の借金の為にキャバクラの店長として働かされた記事がありました。
お涙頂戴の小説なら良いけどリアルはそこまで世間は甘くない
東洋経済ONLINE様の記事を読んだ私なりの感想
お涙頂戴の不幸の連続の小説としては、面白い展開だと思うけどね。
リアルの世の中はね、それ程甘くないのよ。
まず、キャバクラの店長ね。闇カジノの店長や、闇金の社長じゃないのよ。
闇カジノとか闇金とか違法風俗なんかの場合は、警察の摘発が入った時用に、逮捕要員を組織のTOPに据えておくことはあるけど、営業許可を取って運営しているキャバクラに逮捕要員を据える必要があるのかしら。
それにね、キャバクラを酒飲んで楽して稼いでいる夜の世界のイメージがあるから、20歳そこそこで、水商売の経験もない、借金まみれで危険性のある人間を店舗の頭にいきなり据える?
他のボーイやキャバ嬢への示しが付かないし、もし従業員が粗相をした場合、謝罪を云いに店長が出てくることもあるのだけど、20歳そこそこの社会経験もない人間に、お作法に則った謝罪が出来るのかしら。先ずは、ボーイから。そして、何年も下積みを重ねてからやっと店長の目もみえるものよ。
この辺は、夜職も昼職も同じような感覚で良いわ。まあ、夜職の方は他にも出世の手段はあるのだけどね。
それに、辞めると云ったら刺されたという話も、どうかと思うわね。
まず、仮にも店長なのだから「辞めるという人間に対してどういう扱いの店舗」かは承知しているわよね。
だったらね、暴行を受けて、刺されるようなキャバクラの場合は、「飛ぶ」のが普通よ。
「辞めます」なんて、正面切って言ったりしないわ。いきなり来なくなるのが一般的よ。
ホストクラブでも、よくホストが「飛んだ」とか、客が「飛んだ」とか云うでしょう。
因みに「飛んだ」場合だけど、同じ繁華街の中では同業他社に勤務することはタブーね。
東京に出てきたそうだから、それだったら問題もないと思うわ。
だいたい、表面に見えるような証拠の残るような暴行なんかしないわよ。
それに、刺したら血痕がソファや絨毯に付くでしょう。どんだけ、キャバクラの営業を舐めているのかしら。
こうしてみると、お涙頂戴の物語でしょう。
銀行だって配送業者だってそうよ。銀行は毎日在り現金をチェックして、1円でも狂ったら計算が合うまで家に帰れないのよ。それに、簡単に金庫に入れないし、男性行員は窓口じゃないから、抜きやすい現金を扱ったり出来ないわ
それに、そもそも現金や商品を盗んで解雇。甘いわ、警察に付き出されてニュースになるのが普通よ。
顔見知りだからとか、情があるからとか、そういうんじゃないの。
キチンと警察に付き出して、事件番号を貰わないと「保険がおりないのよ」
こういう時の為に、保険をかけておくのだから、淡々と処理するに決まっているでしょう。
ド田舎の個人商店のレジ金に手を出したって世界じゃないのだから。
まだあるわ。子供の名義で大金を借りる事なんて出来ないわ。ってか他人の名義で金は近年借りれないし。
金を貸す側も、キチンと借りる人間の素性を調べるのよ。
年齢や職業、収入、その時点で既にOUTじゃない。
あと、他人名義でスマホを3台契約出来ません。
なんのために、飛ばしの携帯が高値で取引されているのよ。
飛ばしの携帯もね、本人が契約に行って、本人が契約して入手したものを、悪い人達が奪い取るのが普通。他人が契約なんかできないの。
それに、滞納で止まっているのよね。だったら、督促する流れの途中で、他人が契約したとバレてお縄になるはずよ。
まあ、世の中そんなに甘くないのよ。